不来方高校と南高校の統合

不来方との統合白紙へ活動 盛岡南高校の存続を願う会 中学生の進路選択縮小危惧 県立高校再編計画 疑問の声相次ぐ 両校の違い強調も | 盛岡タイムス Web News

五ヶ年計画で県内高校の再編を行うというもので、みた感じ、

・盛岡地区への生徒集中の是正

・職業(専門)高校の統合と大規模化

・地域状況を鑑みた僻地校の存続

この3つが柱になっているとみた。

新たな県立高等学校再編計画 後期計画 - 岩手県

https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/092/koukikeikaku_gaiyou.pdf

上記3つのターゲットになったのが不来方高校と南高校な訳だ。

南高校の募集を順次縮小し不来方高校に統合すると言う計画がある。

統合するなら不来方高校の校舎に統合というのは地域的視点だろう。

南高校の校舎は盛岡市にある一方、不来方高校の校舎は矢巾町にあるのだ。

もし逆だったら、南高校を存続させ不来方高校が統合される側になっていたと思う。

予算の関係から募集倍率1倍を下回っている高校は統合したいという財政的な理由と、倍率は低くても地域のために高校を残して欲しいと言う地域の事情はわかる。

職業・専門高校を再編して高度人材を育成出来るかどうかは分からない。と言うか授業内容がこれまでと同じなら仮に工業高校と農業高校が合併しても高度な人材育成はむずかしいと思う。例えば、工業高校の土木科と農業高校の農業土木は土木という点では同じだが、一つの科にしてしまうと授業時間を増やさない限り確実に中途半端な人材育成になってしまう。

不来方高校と南高校にはともに体育学系がある(南の体育科ではない)が仮に統合して上手くいいとこ取りが出来るのだろうか。

過去にも高校再編は行なっていたはずなので統合した結果、統合前よりいい人材育成ができているのか検証が必要だと思う。

例えば、商業高校と工業高校を統合して商工高校にした地域があるはずだが、そこの学校では両方に通じた人材を輩出することが出来ているのだろうか。地域が必要としている人材を輩出出来ているのだろうか。

いつもそうだが、高校再編は完全に高校生とは関係ない理論で進んでいる。

将来高校生になる人がどのような基準で高校を選ぶのか、

例えば中学3年生にリサーチしているのだろうか。

例えば大学を選ぶ場合は、卒業生の就職動向とか、大学の立地や大学生活、研究内容が合致するかを調べるものだが、高校の場合はその辺を全く無視して選んでいるだろうか。

盛岡地区に生徒が集中するのは選択の結果であって、その間口を狭めるのは全く将来の生徒の利益にならないのは解り切っていることだ。

盛岡地区の間口を狭めればどうなるだろう。

盛岡地区の高校の倍率が上がり、結果として盛岡地区の私立高校の生徒数が若干改善するだろう。

僻地の公立は2次募集で生徒数を若干維持出来るだろう。

レベルが合わない学校に通う生徒は悲惨だと思う。

検定で高卒資格を取得した方がマシだと思う。

再編するならするで将来の生徒の事を考えて計画を策定して欲しいと思う。