それは王族

中学生の時、「タムラ」というあだ名の坂田と言うクラスメイトがいた。
元々は「すし」というあだ名だったんだが坂上田村麻呂が歴史の授業で出てくると、その日から彼のあだ名は坂上(さかがみ)になり、麻呂になり、遂には田村になったのだ。なぜ「麻呂」で止まらなかったのかは謎だが、まぁ、そうなったのだ。
同じクラスには「Z蔵(ぜっとぞう)」と言うあだ名の人もいたが、しばらくすると彼のあだ名は「おZ」になっていた。
ケニアってあだ名の女の子や、9センチってあだ名の男の子もいた。
それはそうと、仮に駿河君のあだ名は「駿(する)タン」だとする。
そのクラスにトルコからモハメド君が転校して来たとしよう。
ハメド君は、スルガ君がスルタンだと思い込んでもう駿河君の前では頭を上げる事が出来ない。もう大変だ。
なんて事を、昨日、買い物からの帰り道に延々と考えてたのだった。
容姿から決めれるよりは、名前から決められた方があだ名はマシだな。