HasseyEに乗るの巻き
毎年、この時期になると三沢の米軍基地では航空祭が行われるので、私と彼女の2人は今回は1泊かけて、航空祭を見に行く事になったのだ。そこで、今回は、八戸までは高速バスを使う事にした。その名も「HasseyE(ハッセイ・イー)」だ。
午後1時43分、そいつは盛岡バスセンターに、その車体を見せ付けるかのように、貫禄たっぷりに、ゆっくり場内を旋回しながら4番ホームに到着。今回乗る事になるバスのお出ましだ。
早速、車内へ。先頭の椅子へ腰掛けると、肘掛はガムテープで補修されている。運転席に目をやると
「燃料系不良」
とシールが張ってある。なんとも力の入っていない路線なのだ。昔は4往復あったが現在は2往復。しかも、盛岡からは午後に2便。八戸からは午前に2便と八戸・九戸からの利用しか考えられていないダイヤだ。
しかも、このバスの運賃表には「八盛号」とあるではないか。どっちが本当の名前?
きっぷの地文はHasseyEとなっている。
盛岡バスセンター発車時点で乗客は7人だ。思っていたより多い。高速に乗った時点で4人位と思っていたのに。この時間は、1番線に県北バスの滝沢駅前行き。3番線には室根支所行きが停まっている。室根行きもは3人しかのっていない。花巻空港まで1260円なのに、室根支所行きは水沢まで1000円で行くのだ。空港バスは高い。
そんな事を思っているうちに、我が八盛号はバスセンターを離れた。次は県庁市役所前だ。ここでは、いつものバス停ではなく、松園専用バス停に停まるのだが、待っている人はいないので通過。およそ7分で盛岡駅西口に到着。先に着いていたアーバン号を押し出す形で、高速バス1番乗り場に横付け。バスマニアが乗り場先端で、アーバン号が出て行くところと、八盛号を写真に収めていた。
ここでは10人の乗車あり。意外だ!なんと17人も乗っている。もう少し力入れろって!西口を出発し、一路高速道路へ。どうやらこのバス。ETCは搭載している模様。昔、アーバン号に乗ったら、ETCゲートで立ち往生したバスがあったなぁなんて事を思いつつ、高速を快走する。
東北自動車道
盛岡ICを青森へ向けて少し走ると、高速バス停らしき物があったが、今は高速電話用の欠き取りになっていた。ここに、青森方面と仙台を結ぶバスが停まってくれれば、青山、滝沢の人は便利だろう。
バスは、安代ジャンクションを抜け、八戸道へ
途中、殆ど対向車とすれ違う事が無い。その割に、自衛隊の車が多い。自衛隊道路の様だ。上り折爪PAでは自衛隊のトラックだけで駐車場が埋まっている感じだった。
バスは、最初の停留所である浄法寺インターに停まった。ここは出口直前にバス停があって、私は初めて見るタイプ。ここで3人下車。車はまた、本線に合流し、八戸へ向かう。
不思議な事と言えば、こちらは90km/hで走っているのに、連続して大型トラックに抜かれた事があった。リミッターは付いていないのだろう。
車はまたスピードを落とし、今度は高速を出てしまった。そして一般道を走り、九戸インターオドテ館へ入った。ここは道の駅になっていて、名称は「道の駅おりつめ」だJRバスの停留所も並んであるので、ここで乗り継ぎもしようと思えば出来る。ここで4人下車。そしてバスは高速へ。疑問なんだが、高速料金は通し運賃になるんだろうか?
15時36分に、やっと青森県入りを果たす。いやー岩手って大きいですねぇ。そしてバスは10分ほどで八戸インターへここで1人下車。あとは降りるだけなのだ。次の馬場で我々2人も下車。残り7人は市街地で降りるのだろう。
さようなら
ところで、私たちはなんで、馬場で降りたかと言うと、八盛号は八戸駅に行かないからだ。10月からは本八戸駅に停まるそうだが、今回は関係ない。そこで、このバス停で路線バスに乗り継ごうと考えたのだ。時刻表の上では八盛号は15:52に馬場に着き、八戸行きの路線バスはその2分後の15:54分に反対側のバス停に着くのだ。今回は八盛号が2分早く着いたので、乗り換え時間は充分。かくして、時間通りに来た南部バスの八戸行きに乗り継ぐ事が出来た。確か170円だ。
分かった事
- 本数もっと多くてもいい
- せめて午前中に1便欲しいのだ。各停でも3000円はする盛岡八戸間の鉄道に今の八盛号は充分対抗できる。
- 岩手県内での利用が多い
- 鉄道不便地域が高速バスで県都、或いは大都市と結ばれる事は意義のあることなのだ。
- 馬場での乗り換えは可能
- 八のへ行き路線バスも時間通りに来るし、歩道橋があるので乗り換えは安全そのもの。
以上