海水浴バスに乗るの巻き(後編)

鱒沢を出るとバスは踏切とは反対側の沢田橋を渡り、国道283号との併用区間から、国道107号単独の区間を行く。
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送電線を配す前の鉄塔を初めて見ました。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
鱒沢澤田 1850 140
高木 1910 220
産直ともちゃん前 1910 150
上小 1910 140
大洞 1980 220

ココから先は急行バスだけの区間と、思われるのだが、かつては各停のバスもあったらしく、バスベイが各所にありました。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
長野 1980 140
高坪 2020 140
荷沢 2020 140
荷沢峠 2050 150

大船渡まであと36km

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
畷畑(うねはた) 2160 330
小股 2210 230
柏里 2300 200

柏里を過ぎたところで、大船渡から来た急行バスとすれ違った。
沿岸と盛岡を結ぶバスはこの他にも、久慈行きと宮古ゆきがあるが、この路線には名前が無い。昔は「みなみさんりく」なんて名前があったそうだが、名前欲しいですねぇ。あと、全旅程で1回しか同じバスとすれ違わないのはどうなの?
県交通には頑張ってもらいたいです。
柏里で一人乗りました。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
川口 2300 190
小不金 2300 140
小田前 2340 140
清水沢 2350 140
世田米本町 2430 140
世田米駅前 2430 140
世田米大崎 2430 140

小田前で2人乗り、世田米駅前でも2人乗り、1人降りた。
世田米駅と言う駅は聞いた事ないなぁと思い、線路を探したのだけど、やっぱり無い。あとで調べたらこれはJRバスの駅だということが分った。もっとも、もうJRバスは走っておらず、名前だけが惰性で残っているのだろう。この先の集落は世田米駅と言うのですが、これは鉄道やバスの時代よりずっと前の街道を人が歩いていた時の宿場としての地名なんだそう。
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世田米大崎で4人乗り、バス車内は写真の様に、補助席を使うほどの混雑。。。という訳ではない。確かに混雑しているのだが、荷物を空いている席に載せて決して譲らない人が何人か居るので、補助席を使う羽目になっているのです。
画像左のオッサンは特に、決して譲りませんでした。もちろん、混んでいる事はこのオッサンも分ってます。しかも、見て分るように、補助席に座っているのはかなりの老婆です。補助席出すまでに、どんだけ右往左往した事か。駄目なオッサンなのです。
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停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
世田米大崎 2430 140
住田病院前 2430 140
下中沢 2460 140

大船渡まで17km釜石まで55km

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
上根前 2460 140
中沢 2460 140
長岩 2560 330
田代屋敷 2610 180

中沢で1人降りました。長岩、田代屋敷間は鉱山地帯で、ベルトコンベヤが頭上を横切り、壮大な景色でした。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
日頃市駅前 2610 160
上板用 2650 200
長安 2660 210
盛権現堂 2700 140
サンリアSC前 2700 140

日頃市駅とは岩手開発鉄道の駅で、今は旅客営業をしていませんが、駅舎は奥にしっかりとありました。時間が合えば、貨物列車を見ることが出来そうです。
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上板用と長安寺で3人づつ乗りました。
バスは盛権現堂を過ぎ、サンリアSC前で大量のお客を降ろしました。
時刻表では権現堂が各方面との結節点のようになってますが、サンリアSCの方が待つのは苦にならないと思います。時刻表も、ここの時刻を掲載して欲しいです。
ちなみにココはJOISがあります。沿岸はマイヤかと思っていたのにまさかJOISがあるとは。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
盛駅 2700 140
大船渡市市役所入口 2700 140

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大船渡駅前で降りたいのだが、そんな停留所あるのと背後霊のように私の真後ろに張り付いていたおばさんが聞いてきたので、分りませんが、あのマイヤの看板は大船渡駅に近いですと教えて見ました。もしこの間に停留所があったら、その区間は見逃してます。なので、正確さにかけてるかもしれません。大船渡駅前で4人、須崎で3人下車し、残った客は全員高田へ。

停留所名 盛岡からの運賃 停留所間の運賃
田茂山 2700 140
堤橋 2700 140
地の森 2700 140
台町 2700 140
大船渡駅 2700 140
須崎 2700 140
道の駅高田松原 3050 460

面白い運転手さんで、
「旅って、乗り物から始まってるんだなぁ」
と実感。もし、嫌な運転手だったら、高田の旅も嫌な物になっていたと思います。
まとめ

  • 県内の公共交通時刻表が欲しい。

鉄道だと全駅掲載の時刻表が当然あるのですが、バスは無いです。この時点で既に、客が逃げていると思います。
もし、バスの全停留所と路線図が載っている時刻表があったら、旅でバスを使うかも知れません。
でも、そんな時刻表は趣味の世界だなぁ。
北海道にはバス全停留所掲載とはいかないまでも、道内時刻表があって、けっこう便利です。

  • 都市間バスには名前を付けよう。

名前あると分りやすいです。雫石行くから「しずくいし号」とか、西根に行くから「にしね号」とか単純でいいのです。それが、バスの横と前に付いているだけで、印象が違うから。

  • 都市が連続しているところは本数を増やそう。

鉄道の話になるけど、盛・大船渡・陸前高田気仙沼は一時間ヘッドで走って欲しいです。

  • 相互に利用しやすい時刻設定に

昔あった、特急釜石行きは盛岡からの利用がほぼ不可能だった。相互に利用できるように、して欲しい。あと、できれば1時間ヘッドで。

  • 常に高田行きでもいいかもしれない。

3時間って長いかなぁと思ったんですが、106急行の山田船越行きと変わりません。

  • トイレ付けろ。

使う使わないは、利用者次第ですが、あるとないとでは安心感が全く違います。
トイレ付いてても使用していないバスがこの路線に投入されていますが、あれを使えるようにして欲しいです。
あと、久慈行きも同じ。まずは、高速バスから始めてみようか。

  • 遠野!

遠野へ行く需要が少なからずあることが往復の利用で判明しました。盛岡遠野を運行する早池峰バスに盛岡から利用しやすいダイヤを望むか、北上〜遠野特急バスなんか作って、鱒沢(ターミナルとして利用しやすそうだった)で完全接続したら面白いかもしれません。
とまぁ、これが、盛岡〜大船渡線の利用調査兼、旅行記でした。
国勢調査では岩手県は比較的公共交通の依存度が高い県だった記憶がありますので、盛り返す事はまだ出来ると思います。