松山の路面電車

 前回の訪問から4年程が経過しているので、何か変化はあるかと思い訪ねてみました。
あと、昼間に路面電車目的で歩いた事がないので乗り潰しも兼ねてます。
後に高知にも行くのですが、松山の場合低床車が多いです。高床の在来車に当たる確立は半々といったくらい普及していると感じました。経営が安定しているって事なんですかね。今回は、乗り残していた本町線と環状線に乗ります。まずは松山市駅から。ここは伊予鉄道のターミナルです。ここの方がJRの駅より市街地にあります。松山市内の観光は、ここから始めると、商店街(銀天街・大街道)をずっとタラタラ歩き、ロープウェイ通りを通り、観光リフトかロープウェイで松山城へ登るのが手軽だと思います。その後は、大街道の市内電車乗り場から道後温泉へ行く。考えてるんだか、考えてないんだか、松山の都市計画は観光客にも優れてます。迷うことなく松山の街を堪能できます。あと、伊予鉄道とJR四国の間には横河原線で連絡する駅がないので、もし作れば松山市駅の役割がもっと重要になってくると思います。
軌道の駅はロータリー状になっている道路の広ーい分離帯にあります。枝線なのですが、大抵の路線がここを経由します。
伊予鉄道には普通鉄道との平面クロスや、

同一ホーム乗り換えなど注目する点が多いです。
環状線は全線が併用軌道ではなく、松山駅前を出てしばらくすると専用軌道区間に入ります。ここから単線なのですが、状況が普通鉄道と近く、行き違いも随所で出来るので遅れも目立ちません。
単線で整備する場合はここが重要だと思います。本町6丁目からは本町線に乗り換えます。

全線併用軌道で単線なので、都市部に単線軌道を導入した場合の見本になりそうです。
まぁ、距離が短く、本数も充分とはいえないので、利用は少ない感じです。終端より向こうに伸びていいれば状況も変わるかもしれません。

しかし、そうなると単線での整備は厳しいと思うのです。画像にもありますが、昔から軌道が通っている街でも軌道で右折待ちしてしまう車はいるのです。

あと、電停部分が膨らむので、道路のサグになる可能性大です。まぁ、松山の場合ここを複線にしても充分な道路巾がありましたが。

  • 結論

複線で軌道を整備しても片側2車線で道路を整備出来ないところには軌道を敷くべきではない。代替道路が未整備なら尚の事。ただし、末端区間や専用軌道なら別。あと、松山では、なるべく軌道内への自動車の侵入を防ぐ為、こんな感じで軌道と車道の間に障害を設置してました。

最後に、松山でもオムニバスタウンの認可を受けたようです。現状でも相当理想的な公共交通が整備された都市ですが、これからはバスと鉄道の連携が強化されてますます便利になるのでしょう。長距離交通から近距離交通まですべてが程よい距離にあるのも松山の魅力です。
使いやすい公共交通を理解する為には松山を見ることが最適なんだろうなぁと感じました。