地域研究

地域の研究をしている人から話を聞いたり、その著書を見たりする。
あんまり古い事には興味が無いので、聞く事と言えばせいぜい江戸時代以降の話なんだけど、聞いていると結構面白い。
例えば朝鮮半島が日本の領土だった頃の話。
「見てください。選挙のポスターがハングルで書かれてます。軍国主義が台頭するなかで、この土地にはまだリベラルな気風が残ったんですね」
なんて研究家に言われると、
「あぁ、私も全く違う地域で同じ事やってる写真を見たな」
と思うのだが、そんなの指摘してもその後が面倒臭そうなので言わない。
国内の地方史なんてどこもそんなに特殊な事は無いと思うのだが、それを自分が研究している地域の特殊事情によるものと思ってしまうのが地域研究家なのかなぁと感じた。
地域研究の視点はこんな感じかと気をつけながら読んだり聞いたりするのがいいと思った。
だが、人口過密地域とくらべて圧倒的に研究家や資料が少ない殆どの地方ではこういう人の存在はかなり大事だ。