県民の声が面白い

岩手県のHPには「意見・提言集」というのがありまして、過去3年間に寄せられた意見を見る事ができます。

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http://www.pref.iwate.jp/list.rbz?nd=2327&ik=3&pnp=17&pnp=57&pnp=2089&pnp=2327

これの交通関連のものを取り上げてネタにしようかと思ったのですが、何か気になる意見がチラホラとあったのでそちらに変更。
もしかして、特定の人が出しているのかな?って感じだった。
寄せられた意見の下に、県の対応を記します。

平成20年1月の意見・提言集

  • 平成20年1月26日

 イルカは感情を持ち、理解し、最も人間に近い動物である。知事の主張される「漁業資源」ではない。
 イルカを食用の為に、また見せ物の為に、人間が殺すことを世界中が反対している。どうか、これ以上イルカを殺さないで欲しい。

    • イルカは本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど、適切な資源管理が行われています。本県のイルカ漁業も、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、県としては、今後とも操業を認めていきます。

平成20年1月の意見・提言集

  • 平成20年1月26日

  最近、静岡のイルカ猟をアメリカのテレビでやっていた。「水銀も多量に含んでいるのに、あんな知能の高い動物を残虐に殺して!」と、子供がいじめられている。
 世界の誇りである岩手県になるために、イルカ猟をやめてイルカウォッチングにして欲しい。

    • イルカ漁業からイルカウォッチングへの転換について、県としてはイルカウォッチングへの転換を推進することは考えていません。ただし、漁業者が独自に事業化することに対しては、必要な安全対策等が確保されていれば、特に反対する理由はないものと考えます。

 また、イルカ肉にPCBや水銀が高めに含有されていることは確かですが、厚生労働省では摂食許容量の範囲内で食することで基本的に問題はないとしています。
 本県においては、イルカ漁は重要な漁業であることに対してご理解願います。

平成19年3月の意見・提言集

  • 平成19年3月19日

 岩手県では、イルカ猟が行われているのか。「イルカ猟」から「イルカウォッチング」へ変え、これによって岩手県が活性化されることを心から願っている。

    • 本県ではイルカ漁が営まれており、全国で最多数を捕獲していることは事実です。

 また、イルカウォッチングへの転換についてご提案をいただきましたが、県としては、今のところイルカ漁からイルカウォッチングへの転換を推進することは考えていません。
 ただし、観光業者等が独自に事業化することに対しては、必要な安全対策等が確保されていれば、特に反対する理由はないものと考えています。
 本県においては、イルカ漁は重要な漁業であることに対して御理解をお願いします。

  • 平成19年3月22日

イルカ漁をやめてほしい。しなくてもいい殺生はやめてほしい。

    • イルカは本県の重要な漁業資源であり、国の指導のもと適切な資源管理を図りながらイルカ漁の許可をしていますので、今のところ禁止とすることは考えていません。
  • 平成19年3月22日

 イルカ漁について、イルカを殺傷する映像を見て恐ろしいと感じた。このような行為について今一度考えてほしい。

    • 畜肉や漁獲物は、通常人目に触れない隔離された施設で処理されているものですが、反イルカ漁を訴えるコミュニティサイトで放映されている映像は、撮影された漁港(岩手県外)において、それに対する配慮がかけていたものと思います。

 今回のご意見を受け止め、本県内でイルカを処理する業者に対して、処理に当たっては、対外的な注視に配慮し、不要な誤解を招かないよう改めて指導します。

平成19年4月の意見・提言集

  • 平成19年4月11日

 イルカ猟(虐殺)の中止を。殺していい生き物などいません。同じ命ですから。ありえないです。今すぐイルカ猟の許可をやめて下さい。

    • イルカは本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど適切な資源管理を行い、本県のイルカ漁業も、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われているものでありますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきたいと考えています。

平成19年7月の意見・提言集

  • 平成19年7月7日

 イルカ猟はもうやめてもらえないだろうか。これは、近隣諸国の犬肉や猫肉に匹敵する。一部の人間の貪欲さに応える為、日本国民全体が汚されている事にハラワタが煮えくり返る。イルカだけではない動物(野生動物や家畜も含め)に尊厳を持つのが先進国の人間であるのに、見事に裏切っている。これでは、近隣諸国の残酷さと何ら変わらないし、説得力もない。
 日本人はまだまだ精神レベルが低い事に気付かされ、本当に失望した。イルカの好きな岩手県民も同属に思われて本当に可哀相である。

    • イルカは岩手県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど適切な資源管理を行い、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきたいと考えています。
  • 平成19年7月16日

 イルカの命は私達と同じ命の重さである。どうかイルカの捕獲はやめて欲しい。

    • イルカは岩手県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど適切な資源管理を行い、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきたいと考えています。
  • 平成19年7月19日

 私は中国の煙台に駐在しているが、今中国では北京オリンピックに向けた対策として、犬の虐殺が行われている地域がある。人間として考えられない行動だ。その中で、日本のイルカ猟の実態も知った。何かを犠牲にして生きているのは分かっているが、しかし広い海を泳いでいたイルカを捕獲し、無残に殺し、自由を奪ってしまうのはいかがなものか。
 世界をリードしていく国なだけに残念である。ホームページを見て頂き、現状を考えて欲しい。

    • イルカは岩手県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど、適切な資源管理を行い、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われているので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。

平成19年8月の意見・提言集

  • 平成19年8月8日

 私はニュージーランドに1年ほどいたが、その時に向こうのニュースで、イルカ猟について何度も取り上げられているのを見て、初めてこの事実を知った。そのニュースではかなり日本は批判されていた。
 日本の文化だと主張しているが、どういった文化なのか説明が欲しい。イルカは魚類ではないので、漁業とは認められないと思う。世界でも保護動物に指定されている。このまま捕り続ければ絶滅する種も出てくるとの事であった。
 イルカがサバ等の魚を食べ、漁業の邪魔になるから殺すのか。人間の邪魔になったものは全部駆除してしまうのか。もうイルカの犠牲は出して欲しくない。

    • 鯨類や小型鯨類(イルカなど)の肉食は、日本古来の伝統的な食生活であり、これが日本の文化となっています。

 「漁業」とは、水産動物や植物をとって生業とすることで、魚類だけが漁業の対象ではないと考えています。
 本県で捕獲しているイルカはイシイルカ種に限定しており、イルカが絶滅しないよう日本政府の資源調査に基づいた厳格な管理のもと漁業を行っています。
 捕獲されたイシイルカは全て食用向けであり、駆除目的で行っているものではないことをご理解願います。

  • 平成19年8月25日

 イルカを捕獲するのはやめてほしい。今の世の中お金のために罪のない生き物を平気で殺す人間がたくさんいる。お金のためではなく生きている魂のために、どうかイルカ捕獲を反対する人達のために、正しい判断をお願いしたい。

    • 鯨類や小型鯨類(イルカなど)の肉食は、日本古来の伝統的な食文化であり、イルカは本県の重要な漁業資源です。国がイルカ資源について科学的な調査を行い、その調査結果に基づき捕獲頭数枠が設定されており、本県では国から割り当てられた頭数枠に基づき適正な資源管理を行っていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。

平成19年10月の意見・提言集

  • 平成19年10月31日

 イルカ猟を止めて欲しい。こんなことが起こっているとは知らなかった。日本の恥である。
 知能も高く、人間と同じように家族と生活をしているイルカを何故苦しめるのか。

    • イルカは本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を、科学的な調査により設定するなど、適切な資源管理が行われています。本県のイルカ漁業も、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。

平成19年11月の意見・提言集

  • 平成19年11月1日

 イルカ猟を一切禁止して頂きたい。理由は、イルカに生きる権利があること、そして、人間は哺乳類を食べなくても生きられることである。むしろ、水銀をたくさん含んだイルカの肉を流通させるということは、国民を病気に追いやっている非常に罪のある行為だと思う。
 また、イルカ猟は世界の国々から批判を受けている。日本の文化でも何でもない。一刻も早くイルカ猟をやめさせて欲しい。

    • イルカは本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を科学的な調査により設定するなど適切な資源管理が行われています。本県のイルカ漁業も、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。

 また、イルカ肉にPCBや水銀が高めに含有されていることは確かですが、厚生労働省では、摂食許容量の範囲内で食することで基本的に問題はないとしています。

  • 平成19年11月2日

 貴県が日本最大のイルカ猟を行う県だと知り、その頭数にとても驚いた。伊豆辺りではイルカウォッチングへ転換している漁師の方がいるし、時代は「獲る時代」から「見る・保護する時代」へ移っているような感覚があった。
 水族館にいるイルカを自由な海に放してあげたい。でも、日本ではイルカ猟があるために、誰もそれをしようとしない。折角海に戻してあげても、捕獲されてしまう可能性があるからである。
 イルカを食べるという感覚が理解できない中、イルカ猟があるがためにイルカ達を自由にしてあげられないというのは、とても残念である。
 貴県が、イルカ猟からイルカウォッチングへ転換する対策を取ることを、心から願っている。

    • 本県ではイルカ漁が営まれており、全国で最多数を捕獲していることは事実です。

 また、イルカウォッチングへの転換についてご提案をいただきましたが、県としては、今のところイルカ漁からイルカウォッチングへの転換を推進することは考えていません。ただし、観光業者等が独自に事業化することに対しては、必要な安全対策等が確保されていれば、特に反対する理由はないものと考えています。
 本県においては、イルカ漁は重要な漁業であることに対して御理解をお願いします。

  • 平成19年11月26日

 今、世界中から非難されている日本のイルカ猟、本当の意味の先進国になるために、殺戮をストップして欲しい。彼らは哺乳類で、私達と同じ仲間である。感情も知性も、痛みも苦しみも、私達の子供と同じように持ち合わせている。
 取り返しのつかない罪を繰り返す前に、大切な事に気付いて欲しい。私は断固イルカ猟に反対する。誠意ある対応を強く求める。

    • イルカ(本県ではイシイルカを対象)は本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を、科学的な調査により設定するなど適切な資源管理を行い、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。御理解をお願いします。
  • 平成19年11月28日

 岩手県でイルカ猟が行われている事を知事はご存知だろうか。
 実は以前に、「イルカ猟からイルカウォッチングへ転換することはできないのか。」と、県へ意見させて頂いたところ、水産振興課より返事を頂いたが、回答内容に正直ガッカリしてしまった。
 イルカ猟は捕鯨同様、世界的にもかなり批判的に見られている。岩手が、イルカ猟が原因で白い目で見られるのはとても悲しい。イルカウォッチングへの転換を、是非県からプッシュして欲しい。イルカ猟が県の財政に関わるなら、それを観光へ変えてもいいのではないだろうか。実際、イルカ猟をしている漁師さんでも可哀相と思いながらされている方もいるそうである。猟からガイドへ転向したくても、周りからの村八分的な行為が怖くて出来ない方もいると思う。県からのプッシュがあれば、ガイドへの転換がしやすいのではないかと思う。
 イルカウォッチングへの転換を考えるようお願いしたい。

    • イルカ漁業からイルカウォッチングへの転換については、県としては推進はしませんが、本県のイルカ漁業関係者に対しそのような意見があることを伝え、イルカウォッチングに関する相談があったときは、適切な助言をしたいと考えています。

 なお、一般的にイルカウォッチングを事業として行う場合には、遊覧用に適した船が必要で、更に遊覧旅客不定期航路事業として国土交通省運輸局から許可を受ける必要があります。一方、本県沖のイルカ漁業は11月から4月までの冬期間のため、イルカウォッチングには不向きと思われ、むしろ周年にわたり多種類の鯨類が見られ、また遭遇率の高い関東以西の海域の方が適していると思われます。

平成19年12月の意見・提言集

  • 平成19年12月8日

 イルカが殺されている現実を知りショックを受けた。イルカはとても人間になつくし、癒してくれる可愛い動物である。人間はイルカを食べなければ生きていけないというわけではない。このような動物をこれ以上殺さないで欲しい。毎日人間の欲だけで殺される動物が一日も早くなくなることを祈っている。

    • イルカ(本県ではイシイルカを対象)は本県の重要な漁業資源であり、政府が全国で捕獲できるイルカの頭数を、科学的な調査により設定するなど適切な資源管理を行い、国から割当てられた頭数枠に基づき適正に行われていますので、今後とも知事許可漁業として操業を認めていきます。

この調子で、平成20年・21も続きます。
本当は20・21年分も取り上げようとおもったのですが、内容に変化が無いのでやめました。
なんか、回答する作業って大変そうです。
私が回答者だったら
「「イルカは魚類じゃないから漁じゃない」との事でしたら、「猟」か「畜産」とします」
とか、
「とりあえず屠殺場見てきなよ」
とか、
「牛や豚も懐くんですよ」
とか
「なんで、そんなにイルカに着目するんですか?」
なんて逆に質問しちゃいそうです。
もっと、説得力と合理性を持たないと県を説得する事は出来ないと思うのでした。
とりあえず和歌山県おつかれさま。