風景は街ならでは

http://photofriend.jp/u/16748/19c00274568426e2d500947d7ddcd6990000000000000201270.jpg
古い建物を保存する運動は全国で盛んに行われていますが、その建物が、荒野にぽつんとあるだけならまだしも、街の中にあるときは風景として考えて残して欲しい物です。上の写真は大清水多賀と言う料亭と、その背後にある旧・石井県令私邸です。純和風の家屋の背後の丘に洋館が顔を覗かせる風景はここならではの物。その風景に多賀の鬱蒼とした庭園が重みを与えています。
この近辺は、近年まで、多賀の庭園が広がっていましたが、維持費がかかる為一部がマンション用地として売却されました。多賀の隣の南昌荘の庭と組み合わせてみる事で、敷地以上に庭を広く見せると言う面白い風景が昔はありました。
建物は人が使ってこそ。風景は組み合わせてこそなのです。