すっかり時期を逃したけど

六花亭の社長に田中義剛(自称:酪農家)がなんか言ってちょっと話題になった。
元はといえば、六花亭北海道新聞での広告に社長の言葉が載ってて、それが問題になったのだ。
ただ、私は北海道新聞を取っていないので、図書館に行って調べるしかなさそうなのです。で、広告にある「社長の思い41」を下に写すと、

「内麦外麦」
「道産小麦使用」。パンやうどん、最近では、お菓子にもこんな表示を見かけるようになりました。地元の良質な作物を使う事は大いに結構ですが、ときに「地産地消」をイメージだけで使っているのではないか、と首を傾げることもあります。
 九州・佐賀に、『マルボーロ』という伝統的な焼き菓子があります。地元でとれる小麦粉の特性を生かしたこの名菓は、まさに地産地消の理想的な形。しかし、現実にはこのような小路例は少ないようです。
 納得のいくお菓子を作ろうと思えば、当然、原材料の厳選から始まります。私どもは、それぞれの製品に適した原材料を世界中から探し、使い分けています。例えば、『マルセイバターサンド』のビスケットに使う小麦粉は、基本的に北米産です。あの歯ざわりや口溶けは、この粉だからできる、と言っても過言ではありません。一方、『どらやき』には九州山小麦。皮と餡のバランスが良くなりました。
 残念ながら、今のところ、私どものお菓子に道産小麦の出番はありません。佐賀の名菓のように、材料を生かすことができれば万々歳ですが、地産地消にこだわりすぎて、製品の「おいしさ」をないがしろにしては本末転倒だと思うのです。

と、こんな感じでした。
確かに、地産地消を売り物にして、美味くもない物を売っているのを見ることはあるので、社長の言っている事は間違ってないと思う。
多分、六花亭でも、道産小麦を試した時期もあったんだろう。手に入る小麦ならいろいろ試したんだと思う。それで、北米産小麦にたどり着いたんだと思う。
六花亭に、農家と共同で、いい小麦を開発したらどうか、なんていっている人もいたけど、それは、売り込みも含めて農業試験場とか、農家自身がやる事だと思う。
思うに、地産地消というのは、あんまり手を加えていない食べ物、例えば刺身とか、カットフルーツなんかでやる物だと思う。
秋田で食べた、朝食のご飯は美味しかった。岩手で食べるあきたこまちより美味しかった。多分、気候とか、いろんな物が関係してるんだと思う。
北海道で食べた納豆は不味かった。
大豆はいいものかもしれないけど、加工が不味かったんだろう。あんな納豆を食べたのは初めてだ。

上の、広告を見て、麦農家はどう思ったんだろう?

  • ならばお菓子に最高の小麦を作ろう

と、思ったか。

  • 頑張ってるのになぁ

とがっかりしたか。

  • 我らの事を考えてない

と、怒ったか。
「出番はありません」のくだりに「残念ながら」という前置詞を見つけれたならば、田中義剛の様に怒ったりはしなと思う。
田中義剛が以前テレビで、
「チーズはどうやったって本場にはかなわない」
と言った感じの発言をしていたのを思い出しました。

因みに私は、柳月のお菓子のほうが好きなので、六花亭のお菓子に北米産小麦が使われていても一向に構わないし、もし、柳月のお菓子が北米産小麦を使っていても全く問題ない。
ただ、三方六よりはマルセイバターサンドの方が好きだ。