茶色いカビと黒いカビと白いカビ

 私が住んでいる家は断熱材が入っていないだろう事は容易に想像が付く程、壁が結露する。
そんな事も知らずに住む事になったので、本棚は当然の様に壁側に設置したところ棚の本が見事に潤った。まるで草原の朝露のように美しく背表紙をつたう水滴は同時に紙の最大の敵であった。幸いなことに、高価な本や大事な本は別の棚で難を逃れたのだが、該当する棚の本は拾ったエロ本の様に波打っていた。悲しみにくれながら本の救出を始めると、天と小口にカビが発生している物が相当数あった。カビは寒いところでも繁殖するんですね。
で、救出と同時にアルコール消毒をする事になるのですが、カビを拭いている内に、雑誌には黒いカビが生えて雑誌以外の書籍には茶色いカビが生えている事に気が付いた。さらに面白いことに、同じ雑誌でも新刊本と、古本屋で買った来た物ではカビの繁殖具合が違うことにも気が付いた。白いカビは黒いカビが成長したものだと考えられた。古本屋で買った着た雑誌ってのは主に鉄道物なんだけど、趣味とカビに傾向があるかは分からなかった。
まぁ、ブックオフで買ってきた本はアルコール消毒しましょう。ちなみに、フニャフニャになった本はアルコールが一緒に水分を飛ばしてくれたのか、割と元通りになりました。水分を含んでフニャフニャになった本で試してみてください。