エアトランセ仙台線運休

仙台線が運休したと言う話は各所で聞いていたのですが、メディアに出てきてなかったので確認が取れませんでした。しかし今月10日付の北海道新聞に出ていたので、取り上げます。

エアトランセ 函館−仙台も運休(11/10 07:45):北海道新聞
【函館】コミューター航空エアトランセ(函館)の函館−仙台便が今月一日から運休したことが九日分かった。同社の函館−女満別、函館−帯広の両便も既に十月一日から運休しており、同社の道内発着のすべての便が運休となった。再開の時期は未定。

 同社は現在、定期路線を持たず、函館−仙台便は予約があれば一人からでも運航する同社独特の「乗り合い便」方式で、七月二十一日に就航した。

 同社によると、同便の運休は、仙台空港で借りていた搭乗のための保安検査場の契約期間が十月末で切れ、更新に当たって使用料が折り合わなかったため。同社は「保安検査場の確保に向けて調整中」としており、運航再開を目指している。

 函館空港事務所によると、函館−仙台便は就航以来、十八人乗りの小型機で一日平均一−二往復運航し、毎月の搭乗率は20−30%台だった。

北海道新聞のネット版は数日経つと読めなくなるので今回は記事ごと載せました。
今回も予想を上回る早さでした。北海道新幹線函館開業まではもつと思ったんですが、やっぱり周知不足があるんでしょうね。あと時刻表に載ってないのも大きいと思います。だいたいにして飛ぶ時間の決まっていない飛行機に誰が乗ると考えてたんでしょうか。
仙台〜函館だと鉄道で5時間半ってところですが、例えば函館に昼頃に着きたいって人がいたとして、鉄道なら仙台を6時半に出ないとならないけど、飛行機(この場合はエアトランセ)は大体1時間15分ぐらいだと思うので、10時に飛び立つ便を設定すればかなり利便性をアピールできたと思うのだ。さらに、利用客をはじめから仙台からの人間に絞れば仙台を10時に出て、函館を18時に飛び立つ1往復の定期便運行だけでもよかったと思う。運賃も往復48000円(片道24000円)ってのは特に高いとも思わない。羽田〜千歳線のような世界一稼げる路線じゃないんだし、飛行機の定員と移動距離を考えれば妥当だと思う。割引使えば往復38000円だし。
もう廃止された函館〜帯広線だって早期購入割引使って片道20000円は妥当だったと思う。だから以前帯広から使ったのだ。それが気に入って今度は函館から使おうと思ったのだが、盛岡かからだとどうにも鉄道との接続が悪くて使う事は無かった。
仙台〜函館線の廃止により本当に北海道から撤退する事になった。はあと航空から始まった函館〜帯広線の構想は遂に失敗と言う形で幕を引き、いよいよ存在意義がなくなってきたエアトランセだが「北海道から沖縄まで」という大げさインチキ紛らわしいキャッチコピーのみは健在で、せめて「沖縄まで」の部分だけでも維持しようと大分〜那覇線に参入したものの、こちらも、まとまった利用客が居ないと飛ばないという、従来の乗合方式より利用者にとってはハードルの高い物となってしまった。

大分=那覇線の運行形式の変更について

これとは別に飛行機が余ってるらしくチャーターの案内が出てきた。

エアトランセチャーターのご案内

チャーター便って定期運航していない会社でもやっているんだけど、今より厳しい環境に飛び込んだことに気付いてるんかな?