106急行の擬似高速バス化

「106急行」の路線変更検討 県北バス、停留所減少の可能性も | 岩手日報 IWATE NIPPO

国道106号線の改良工事にも目処がついてきたので、都市間バスを新道経由にしましょうという話。

106号線は都市間道路ではあるけど、中間に目立った都市も無く山間部を走るので歩道はおろか路側帯も満足に無い区間がある道路だった。

東日本大震災を機に整備が本格化し本年度中に改良区間はすべて開通する見通しだ。

国道106号 宮古盛岡横断道路 改築事業 進捗情報|岩手河川国道事務所

国道の改修といっても既存路線の拡幅や線形改良ではなく別に並行する高速道路を作るイメージだ。

今回の県北バスの提案は国道改修を受けて宮古盛岡間の所要時間を短縮しましょうというもの。

第一弾は区界道路の開通に合わせて去石〜飛鳥口のバス停を飛ばす急行が設定される。

区界辺りはちょいちょい人が住んでいるので影響もあるかと思うけど、山田線もあるし、組み合わせれば盛岡への公共交通は8本あるので不便にはなるがバス会社が維持する公共交通の頻度としては許容範囲ではないか。

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第二弾は4月以降となるが全線を新道路経由に切り替え。

従来の停留所すべてに停まる便は廃止され12月改正で急行とされた便は更に停留所を絞り松草〜平津戸も通過する。そして何故か急行から準急に格下げされる。

加えて仁反田〜平津戸、川内〜根市を通過する快速が設定される。

急行・準急の組み合わせではなく、準急・快速の組み合わせなのはなぜかと思ったが、急行という種別を残すと、12月改正で設定した旧急行と間違うかもしれないとか、そこらん辺の配慮なのだろう。盛宮106特急はそのまま残るのだろうし、種別のバリエーションだけ見れば、震災前の急行・特急・スーパー特急の組み合わせに匹敵すると思う。

 因みに震災前に設定があったスーパー特急は「やまびこ産直館」も飛ばしていたが、現在は全てのバスが停車しているし、4月の改正後も全てのバスが停車することになっている。いくらトイレ付きのバスといえども数分だけ外に出て体を伸ばすのは重要ということだろうか。

 

いずれにしろ来年4月以降の106急行は、これまでの都市間路線バス古き良き時代の急行バスという従来のスタイルからより高速バスに近い性格の新しい都市間バスになるのだろう。