帯広を歩く

帯広市は十勝の中心都市で総合振興局(旧・支庁)などの公共機関や、東西本願寺の別院がある。もちろん商業もここに集まっている。
帯広はとにかく食に困らない。あっさりしたいものが食べたければお蕎麦があるし、しっかり食べたければ豚丼に代表される各種メニューが用意されているし、個店に目を向けても、駅前の「ふじもり」や「カレーのインデアン」中華の「未珍楼」など食に関しては外れのない街と言える。
苫小牧に苫小牧民報があるように、十勝には十勝毎日新聞がある。全国紙の毎日新聞とも、松山千春の父がやっているとかち新聞とも違う、十勝を代表する新聞社だ。
創業者が温泉の開発など観光に力を入れていたからなのか、本業の新聞以外でも帯広ケーブルテレビ(OCTV)やコミュニティFMのFM JAGA、タウン誌に相当する無料の雑誌のChai、北海道ホテルなど事業は多方面に展開している。十勝毎日新聞社が多方面に展開するからなのか、全道を代表するブロック紙である北海道新聞社も十勝ではいろんな事をやっている。だからせいぜい20万人も住んでいないこの帯広にはなにをするにも二つの事業体が出来るんだそうな。ラジオも無料のタウン誌もこの小さな商圏にふたつ。しかもなかなかのクオリティを誇る。
東北も、河北新報にもっと存在感があれば。あるいは仙台自体に支店経済とは違う独立したものがあれば、違っていたのかもしれない。
中心部もなかなかに賑わっていて、かといって郊外が未発達な訳ではない。
一体全国の衰退に悩む諸都市と何が違うのだろう。
同じ道東にあっても釧路は見事なまでに衰退している。
中心部の話とは全く関係ないけど、大洗・仙台・八戸の何れから、道東方面に行くフェリー航路が有ったらなぁと思った。ほくれん丸に旅客が乗れればいいのに。
明治乳業は、明治十勝スライスチーズ等のように、名前に十勝を冠する事で売り上げが上がったらしい。本当かどうかは分からないけどそんな事を言っている人がいた。売り上げはさておき、十勝を関することに意義を感じてはいるようで、郊外に出来たスケートリンク明治乳業命名権を獲得している。

屋内スケートリンクなら盛岡にもあるが、あれとは大違いで、年中スケートが出来る印象だ。
館内では水道水をペットボトルに詰めたやつを売っていた。

東京を始めとして、いまや全国でやっている感じね。